Limited vision

Limited Vision
 日本ーポーランド エクスチェンジ展の第2弾 Limited Vision展 日本編

Limited Vision 公式website

[出品作家]
工藤春香、林雅子、坂光敏、ムカイヤマ達也
アンナ・コウォジェイチック、カミル・モスコフチェンコ、ヴォイチェフ・ プウコチ、アガ・ヤジョンプ
マチェイ・ボンチック、ダニエラ・タゴフスカ、プシェメック・ピンタル
ポーランド選抜作家、オル太、他

 

 本展覧会Limited Vision展は7~8月に行われる東京と川崎の3会場での展覧会、10~11月に行われるポーランドはブロツワフの2会場での展覧会で構成されます。すべての展覧会は展覧会名である「Limited Vision」のモットーで統一され、各展示会場にはそれぞれサブタイトルが割り当てられています。

この展覧会のキュレーターであり出品作家であるプシェメック・ピンタルとダニエラ・タゴフスカはアーティストの探求と本展の目的に関して以下のように声明を出しています。

「本展のアーティスト達は作品内(制作形式やコンセプト)という一定の限られた領域と、ダイナミックに変化する現実との両方を探求している。脳内に描くビジョンと網膜的なビジョンはビジュアルアーティストにとっての研究課題であると同時に実験器具でもある。アーティストのビジョンは、大きな物語へのアンチテーゼを探し常に自らの経験を更新するために、現実の隠れた側面を見るのに格好な観測地点を見つけ出そうとする。 そこでLimited Visionのキュレーターは「結果」すなわち利益と損失について自問する。もしその際に全体像を掴むことができなければ、それ相応に備えなければいけない。原因として考えられるのは、1)一側面にしか焦点を当てていないこと「Spotlight」か2)あるシステムに押し付けられた世界観とその中の自らの立ち位置「Rationing and disruption」か3)知識が断片的で不完全であること「Fragments of the whole」 か、のどれかだ。この複雑な考えは、危機的な瞬間から解放するものではなく、今日における芸術のノマディズムを説明するものである。ノマドは「終わりのない終わり」や「広大な景色」を旅し、未開拓で到達困難な領域を進んでいく。本展では、人が余所見をしてきたことで無かった事とされてきてしまった大きな領域、または暈されてしまった起源の痕跡を1つ1つ集め特集する。再配備し、新しい現実、新しい地形を見せることが本展の目標だ。」

このアイデアからは、エイドリアン・トンプソンによる「進化電子工学」の研究(「数学する身体」森田真生著)において生成された「人間が不要で邪魔なものとして切り捨ててきたノイズに、機能的役割を与えるように人工進化したハードウェア」の、「環境」と「主体」に境界線を引かない性格が想起される。私たちがノイズだと余所見し削除していた領域は、彼の存在にはブルーオーシャンに見えるかもしれない。そしてそのような存在が生成されるには、レヴィ・ストロース言うところの「設計者(大きな物語)のいる概念作業」ではなく、「ボトムアップなブリコラージュによる記号作業」でなくてはいけない、というのである。

このハードウェアが実際に機能するようになるまでには、4000世代程の進化が必要だったようだ。この日本ーポーランドエクスチェンジ展はまだ2世代(厳密には3世代目)目。4000世代目には単一コミュニティ内のみでの生成ではノイズと見なして漏出させてしまっていた要素を、機能的な利益として活用できるような格好な観測地点を見つけ出せているかもしれない。

その実現に向け、全力で1つの1つの作品を作ります。僕自身は、01 | Spotlightと02 | Rationing and disruptionに、僕にとってのスター、デ・キリコを参照しつつ、とある歴史的事象を制作手続きに代入した作品を出品する予定です。といいつつ実際にはまだ出来上がっていないのでここで宣言し、頑張りたい所存です。
是非、お越しください。

 

01 | Spotlight


[企画]  Art Trace Gallery + Think Tank lab Triennale Drawing lab Wrocław

2018年 720日(金)726日(木)

オープニングパーティ:7月20日(金) 19:00~

Art Trace Gallery
東京都墨田区緑 2-13-19 秋山ビル1F
JR総武本線両国駅東口から 徒歩9分
都営大江戸線両国駅A5出口から 徒歩5分
 


02 | Rationing and disruption

[企画] Art Trace Gallery + Think Tank lab Triennale Drawing lab Wrocław

2018年725日(水) – 82日(木)

オープニングパーティ:7月25日(水) 19:00~

3331アーツ千代田 B104(地下1階)
東京都千代田区外神田6丁目11-14
東京メトロ銀座線末広町駅4番出口より徒歩1分
JR秋葉原駅電気街口より徒歩8分